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きらり流れ星☆彡

こちらの鏡開き

2022/01/13 07:47 イベント


鏡開きには、餅と酒




「鏡開き」は元来、新年の仕事・行事初めの儀式の一つです。

「鏡」は円満を、「開く」は末広がりを意味します。

昔、武家では正月に鏡餅を供え、正月11日にこれらを割って食べるという習慣があり、これを「鏡開き」と呼んでいました。

現在でも家庭や事務所で年の始めに鏡餅を供え、一年の健康と発展を祝って供えた鏡餅を食べる「鏡開き」が正月の行事として受け継がれています。

酒樽の蓋を開く神事も「鏡開き」と呼びます。

酒屋では、酒樽の上蓋のことを鏡と呼んでいました。

古くから日本酒は、神事を営む際に神酒として供えられ、祈願が済むと参列者でお酒を酌み交わし、祈願の成就を願うことが習慣となっています。

神酒が樽で供えられた時には樽の鏡を開いて酒を振る舞います。


鏡餅を割って食べる「鏡開き」も、神事での酒樽の蓋を開く「鏡開き」も、ともに新たな出発や区切りに際し、健康や幸福などを祈願し、その成就を願うものです。


最近では新築家屋の完成時、創立記念日、結婚披露宴、開店の御祝いなどで、樽を威勢よくあける「鏡開き」を行うことが多くなりました。「鏡開き」には、吉野杉の樽に菰(こも)を巻いた菰冠(こもかぶり)を用いるのが慣わしです。菰冠は江戸時代、酒を輸送する際に樽を保護する目的でムシロを巻いたのが始まりとされています。当初は藁菰で巻いただけの簡単なものだったのですが、次第に装飾性を帯びたものになっていきました。

「鏡開き」の由縁として、戦国武将の楠木正成が出陣にあたり、兵士たちの士気を鼓舞するために行ったとされていますが、この説は間違いです。

酒の容器としては、当時、甕(かめ)などの焼き物が使われており、大型の樽が普及するのは江戸時代になってからです。

 

酒樽の「鏡開き」も、鏡餅の「鏡開き」も、健康や幸福、勝利などを祈願する神事として、今日まで受け継がれてきた日本文化のひとつです。


                         WEBより引用






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